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開会

 

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石井運輸省運輸政策局観光部長の司会で始められた。石月(社)日本観光協会会長が議長代行(欠席した瀬島議長の指名による)として、瀬島議長の挨拶文を代読したのに続き、貝原兵庫県知事、江口運輸政務次官がそれぞれ挨拶したあと、出席者の紹介が順次行われた。挨拶の要旨は次のとおり。

 

石月議長代行(瀬島議長挨拶文の代読)観光立県推進地方会議全国大会が開催されますことを心よりお祝い申しあげます。国民生活に占める観光の比重は極めて大きく、また、地域の活性化や国際化にも重要な役割を果しております。観光振興行動計画を策定して以来、これまで13回の観光立県推進地方会議が開催されました。この会議の長所は観光関係の官民のトップが机上の議論に終始することなく、数日間行動を共にし、具体的方策を一緒に考えるところにあります。今回の会議は、これまでの観光立県推進運動を総括し、21世紀に向けての新しい展開方針を議論する重要な会議です。ご出席の皆様方の総意と知恵を結集して、時代の要請に応える新しい運動方針を取りまとめていただければと思います。また、兵庫県におかれましては、阪神・淡路大震災で大変な被災を受けましたが、観光の振興がさらなる復興の支えになっていくことを切に望むとともに、本会議の開催に当たりご尽力いただいた貝原兵庫県知事はじめ関係者の方々に心から感謝申し上げます。

貝原兵庫県知事 第14回観光立県推進地方会議全国大会が兵庫県神戸市で開催されたことを心から感謝申し上げる次第です。当地は約3年前に大震災を受けました。ご覧のところまで復興してきましたが、全国的な経済の低迷に加え被災地、大震災というイメージもございまして、観光客をはじめとするビジター客はなかなか力強くは復興してまいりません。しかし、今春4月には明石海峡大橋が開通、また、山陽自動車道も昨年暮れ全線開通。さらに関西国際空港2期工事も始まろうとしております。海陸空の交通基盤整備が進む中で、このような国家的資源を生かしていく責任を自覚しつつ、観光立県につきまして、なお一層の努力をしてまいりたいと考えています。

江口運輸政務次官 昭和63年4月に90年代観光振興行動計画を策定して以来、観光立県推進運動を通じた観光振興が地域の活性化・国際化に大きく貢献してまいりました。TAP開催を契機に隣接県の相互協力関係が深まり、地域の様々な魅力を全国に向け情報発信するキャンペーン活動、また、新たな旅行商品の企画や誘客効果のある大型イベント等も行われてきました。一方、最近の旅行者ニーズは多様化しており、周遊型観光のほか、滞在型や体験型観光の要望が増えつつあり、これらへの対応策が求められています。また、ウェルカムプラン21については、新たに外客誘致促進法が制定され、外国人観光客の受入れ体制の整備が重要な課題となっています。本日の会議では、TAPを開催された29道府県の代表を始め関係多数の方々に出席をいただいておりますが、率直なご意見・ご提案を賜り、21世紀に向けてのTAPの新しい展開方針を採択いただければと思います。

 

 

 

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