出て、吉原で伊吹もぐさの歌を歌い、その歌が広まって有名になった。いわばコマーシャルソングである。お話の最後に、まちなみ探偵の見るポイントを教えてもらう。街道に建つ家とみんなの家との違い、屋根の形や低い2階、家の後ろは畑など。柏原宿には昔のままのものがいっぱいある。それを見つけて来よう。
■くらしマップをつくる
昼食の後はくらしマップをつくる。みんなの住んでいる家や遊んでいるところ、学校や病院やお店、柏原の地図はマルや文字でにぎやかになっていく。街道に面する町家に住む子どもはあまりいない。周辺にある新しい住宅地に住む子どもたちが多いようだ。柏原宿の全てをまわることはできないので、班ごとに大まかなエリアを決めている。これから自分の班はどの道を歩くか、どこに寄るかなどを地図に書きこむ。
■まちなみ探偵に出発■
子どもたちは地図とカメラと水筒を持って元気良くまちなみ探検に出発。班長の6年生が5年生5人と学生のお姉さんを連れて行った。
各班の様子は後の発表を楽しみに、残された事務局のメンバーは長久寺の楓並木を見に行く。20本余りの楓は見事に紅葉していた。年月を重ねた楓の紅葉は深い赤に染まり、若い楓の木にはない貫禄を感じる。
■まちなみ探偵の感想と発表
まちなみ探偵に出掛けた子どもたちも、2時間ほどすると帰ってきた。今度は探検してきた所を地図に書き込んで行く。班のメンバーはすっかり打ち解けワイワイ、ガヤガヤと部屋中にぎやかで、思い思いのペンでイラス卜なども加えられて、楽しい地図になった。
一班づつ前に出て発表してもらう。マイクを持つのは班長6年生。一人ひとりにマイクを向け、感想を聞いていく。
「いろんな所を歩いた。」
「いつもどおりだった。」
「幼稚園の遊具で遊んだ。懐かしかった。」
「ドングリ山に登ったら景色がよかった。」
「日枝神社が二つあるので、それを調べた。近くの人に聞いてみた。」
「謎の井戸を見つけた。中はコンクリートだった。」
「湧き水があると聞いたが、なかった。」
「真っ赤なもみじの木を見つけた。」
「イチョウの木があった。銀杏を踏んだ。」
「お寺に変な植物を見つけて一つ食べた。」
「道の下にトンネルを発見した。」
などなど。みんな柏原の探検を楽しく話してくれた。
おみやげに作文の宿題を持って、皆で記念撮影して、今日は解散。