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第6章 柏原宿まちなみ探偵団

 

6-1 ワークショップ?の概要

 

(1)ワークショップの記録

・日時:平成9年11月16日(日)

・場所:柏原婦人会館及び柏原

・参加人数:小学生30名

調査団15名

・テーマ「小学生の目からみる柏原宿」

 

(2)ワークショップの目的

小学生の目から自分達のまちを探検という方法で見直す。子ども達の生活空間をチェックしまた、興味のあるものを発見する。そこには大人が気づかない大切なまちのポイントが見えてくる。

 

(3)調査の内容

?柏原宿の歴史の話を聞く。

・柏原宿が繁栄していた江戸時代の話や、宿場町の役割、特徴など町の歴史を聞く。

・講師:彦根城博物館 谷口徹先生

?短期大学生が一つのグループを担当し、リーダーとなる。

?暮らしのマップの作成。

・町の探偵の前に自分たちの生活に関わる場所等を地図に書き込む。

?柏原宿を見て歩く。

・グループ毎に柏原を見て歩く。

?発見したことを地図におとす。

?グループ毎に発表

?感想作文を書いてもらう。

 

(4)調査の様子

【ワークショップニュースvol 5より】

■子どもまちなみ探偵団 柏原宿を行く

空高く晴れ上がり、山々の紅葉がすっかり色づいた11月16日(日)、「柏原宿のまちを探偵しよう」という企画に、「なになに、おもしろそうや」という興味を抱いた子どもたちが集まった。小学6年生が5人、5年生が25人の計30人で、探偵団のリーダーは平安女学院短期大学の学生さん。5つのチームに分かれて座り、名札づくりからはじまった。「今日は何するの」などの話し声が飛び交う。

■柏原宿の歴史を知ろう

柏原宿の歴史を知ろうと、谷口徹さんのお話を聞く。江戸時代の交通の手段は歩くこと以外はなかった。大名たちの参勤交代のために道が整備されていき、その一つが、みんなの目の前にある中山道。ここ柏原の宿は江戸から60番目の宿で、本陣が一つ、脇本陣も一つあった。そんな江戸時代の柏原の様子をみんな熱心に聞く。大名行列の話や、荷を運ぶために周りの村々から集められたこと。道が整えられると一般的的にも旅が盛んになり、グループで積み立てたお金で一人の者を伊勢へやったり、旅とは専らお寺、神社へのお参りであった。そういった旅人のために一里塚が造られいまも柏原宿に残るのもその一つ。一里塚は宿の人々によって大切に管理されていたもの。さて、柏原宿に特産があってそれは「もぐさ」(「ふなずし」と子どもが答えたが)。有名な亀屋左京さんは行商へ江戸へ

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