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が、実際に子ども達を園外につれていく場合遊び場がありません。小川やあぜ道は農薬の危険性があり、遊べる範囲が限られている。神社仏閣が非常に身近にあるので、ふるさとを身近に感じる心を持ちながら成長していって欲しいなと願っています。

 

□旗揚げアンケート(5)

「このまちに定住したいか、住みたいか」

・住みたい:27名 ・住みたくない:6名 ・何ともいえない:17名

 

■パネラーから(5)

「柏原のまちなみとすまい」:稲石勝之さん

柏原は北側で約80軒、南側で約80軒と160数軒あります。間口が広く切妻平入りの形式が殆どで、そうでない住宅が15軒、木造以外が21軒あります。昨日の私は4軒の調査を行いましたが、ここも京都と同様ウナギの寝床で奥が深く、道と建物、中庭、畑そして山に至るといった秩序が残っていました。またそれぞれの住宅は非常に大きい。住宅を建てるときには山に木を半日かけて切りにいき、こだわり持って造っておられる。ここには都会が見失ったものを取り戻すためのヒントが隠れていると思います。

 

■パネラーから(6)

「柏原宿の環境・暮らし」:中林浩さん

先程の旗揚げアンケートの観光の話でアンケート設問にクレームが付いた時でも、みんなで合意ができているな、と感じました。

子どもの環境についての話しもありましたが、11月16日に地元の子ども達によるまちなみ探偵団という調査を行います。子どもの目でまちのおもしろいところを発見するという調査です。これは調査自体が非常におもしろく、また将来を担う子ども達が鋭い視点でまちを捉えます。大人たちが改めてまち考える機会になります。大人が子どもの鋭さに気づき、勇気づけられる催しになると思います。

 

□旗揚げアンケート(6)

「まちなみとして」

・価値がある:30名 ・わからない:17名 ・それほどでもない:1名

●「それほどでもない」の意見

私は「それほどでもない」と思っていたが、今日これに参加して価値がある、というような考えに変わりました。まちなみには古いものがないとだめだと思っていました。今日は柏原では建替えが進んだが技術や知恵が伝わっていると教えていただいきました。先ほど合意形成ができているという話がありましたが、まちなみを形成している樫の木も切らないという合意を加えて欲しい。

 

□旗揚げアンケート(7)

「まちなみの保存・再生について」

・保存を考えるべき:37名

・建替はやむをえない:5名

・保留:6名

□旗揚げアンケート(8)

再び「柏原宿が好きですか」

・好き:39名 ・嫌い:0名 ・どちらでもない:7名

 

●まとめ:岡田

最初のアンケートと比較して、「好き」が10名増えました。これだけで今回のフォーラムが成功したと思います。このフォーラムを通じてわかったことは、この柏原を愛している人が多く、暮らしの中でまちづくりを緩やかに考えていきたいということでした。私達も専門家、行政、地元の方と一体になってこの調査を進めていきたい思います。

 

 

 

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