第5章 柏原宿まちづくりフォーラム
5-1 フォーラムの概要
(1)フォーラムの記録
・日時:平成9年10月19日
・場所:柏原婦人会館
・参加人数:約50人
・テーマ『歴史街道再発見』
(2)フォーラムの目的
本調査では、地元住民と共に調査を進めることを第1としており、ワークショップによる参加型調査を行ったが、より多くの人達ともっと語り合うことを目的としてフォーラムを開催した。
(3)フォーラムの内容
『歴史街道再発見』というテーマで、まず柏原のまちづくりを考えるヒント・ポイントとを柏原宿まちなみ調査団、専門家チームの中林浩先生(平安女学院短期大学教授)からお話いただき、その後は柏原宿まちなみ調査団の各担当や、地元柏原の調査団委員、(財)日本ナショナルトラストからは事務局と会員のサークル「民家・町並みサークル」のトラスト会員と幅広い立場から柏原のまちづくりの意見を求めた。また、参加者全員には旗上げアンケートを随時行う参加型パネルディスカッションを行った。
またその前夜には、調査団、地元、トラスト会員、事務局との交流会を行った。
(4)フォーラムの様子
【ワークショップニュース vol 4より】
■夜はみんなで交流会
この日は(財)日本ナショナルトラスト民家・町並みサークルと関西BOXの醒ケ井宿、柏原宿見学会があり、15名程が両宿を見学していた。柏原宿まちなみ調査も総勢35名程の調査員、そしてお世話になっている柏原の地元の皆さんと夜は交流会を行った。60名程の交流会で、それぞれの柏原宿への思いや、全国の町並みへの考え、まちづくりの話など夜が更けるまで話し込んだ交流会であった。
■柏原宿フォーラムー――歴史街道再発見
翌朝は、婦人会の皆さんのおいしいお味噌汁を頂いて、地元の柿で二日酔いの頭をすっきりさせて、秋のすがすがしい朝をむかえた。そして「歴史街道再発見」というテーマで柏原宿まちづくりフォーラムが開かれた。
基調講演に中林浩先生からは、環境特に今問題になっている二酸化炭素の軽減の面からもこうした伝統的な町並みに住むことは重要な意味があると、新たな切り口でまちづくりへの提言があった。ひきづづき、旗揚げアンケート方式パネルディスカッションでは、参加者全員に3つの色の旗を持ってもらい、その場で分かる会場アンケートとパネラーからの提言、問題提起などをおりまぜながら進め、柏原宿のまちづくりは生活とともに歩むことがもっとも大切であり、その中で観光等も考えていくべきだという意見など、活発な意見交換を行った。