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い工業用地の造成」、「研究施設の誘致」など意見は多数に分かれ、産業についてのコンセンサスはないようである。農地については、保全を原則とする意見が比較的多数を占めているが、「農地の減少はやむを得ない」、「ショッピングセンターや企業用地として活用を図る」という意見も約4割ほどある。

今後のまちづくりについて、住民側の意見としては大規模な開発ではなく、生活環境の向上としての整備、開発を望んでいるようである。

4)歴史的環境について

旧伊勢街道については、保全・活用に関する意見が約半数を占めている。

また、道路整備についての要望も高く、「遊歩道としての機能の充実を図る」や「道路が狭いので、無電柱化の促進や道路舗装などの道路整備」を望む声も多数ある。

5)三雲町の印象

「目立たない町」、「落ち着いた町」、「自然豊かな町」という印象が強い傾向を示している。「現代的で華やかな活気」や「公園・余暇施設の多いゆとりのある町」としての印象は低い。「無個性」という印象が多く、町の価値付けがされていないのが現状である。

 

6.住民生活と生活暦

野上がり日

田植えが終わって休日とするのが野上がり日である。だいたい毎年5月の第2土曜日と日曜日である。

水路と道の掃除

農業用排水の掃除としては、東側の田の用水であった久米の境から松阪の境までの間の中川を市場庄農家組合会が年に一回川さらいをする。また、七月の下旬に東沖田、二月の下旬に西沖田の川さらいをする。

三雲町老人クラブの市場庄地区の米ノ庄第四寿老会(一○五人)では、社会奉仕日である九月と三月には社会奉仕活動として空き缶回収を行う。区出会いでは、お盆前と年末の年2回、雨水・排水路の掃除をする。

神楽寺の行事

平成9年度 神楽寺行事予定

1月三賀日 大般若三朝祈祷 / 各家の家門繁栄・子孫長久・交通安全等の祈願

 

 

 

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