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7.2.3 工事工程の評価

駅用直角二方向エレベーターの施工方法については概略7.2.2に述べたが、今回の工事を多少詳細に工程表で表わすと下記の通りである。表7-2

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駅用直角二方向エレベーター供用開始迄ほぼ3ヶ月を要したが、ホーム上及びコンコースにおける仮囲いの設置期間は約1.5ヶ月となり、通常は5ヶ月程度必要なことを考えると、駅利用者に対する支障期間も大幅に短縮されたことになる。今回は平面の関係からコンコース床鉄骨小梁の移設、補強を必要とし、さらに施工的にも不慣れであったが、今後は仮囲いの残置期間をさらに短縮することも可能と思われる。また、エレベーターシャフトユニットの吊込み組立は、2晩で終了したが在来通り鉄骨工事を夜間に行い、その後外装仕上を行う通常工法でlヶ月以上必要とすることと比較すれば当初の開発目標を十分に満足したと言える。

 

7.2.4 コスト評価

新田辺駅では7.2.1に延べた通り、仮に在来タイプのエレベーターを設置する場合、駅の改築が必要となる。内容は、コンコースの増床25m2、階段の移設75m2となり、試算によれば約1.0億の工事費を必要とするものである。駅用直角二方向エレベーターは、在来タイプと比較すれば多少割高であるが、駅改良を含めたトータルコストは約30%の削減となり、コスト面でも当初の開発目標を満たすものとなった。

 

 

 

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