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第3章 国内のサインシステム事例調査概要

 

1. 京都ターミナル駅のサインシステム

 

調査日 平成9年10月30日

 

京都駅ビルは、ターミナル駅としての機能だけでなく、街の拠点、文化の拠点であることを目指したため、ホテル、デパート、専門店、劇場、公共サービス機関等の様々な機能を持つ。主要な駅部分としては、JR烏丸中央改札口がある巨大アトリウム空間の1F中央コンコース、駅ビルと新幹線・近鉄をつなぎJR西改札口を途中に持つ2F南北自由通路、地下2Fでは地下鉄とJR烏丸東改札口が連なっている。

 

○鉄道連絡施設

・JR線(北陸線/東海道線/京都線/琵琶湖線/湖西線/嵯峨野線/奈良線/東海道新幹線/関西空港線)

・近鉄京都線

・市営烏丸地下鉄線

・市営交通局バス

・民営バス

 

○インフォメーションセンター

・鉄道案内所    1F

・インフォメーションプラザ(構内・駅周辺案内) 2F

・京都市観光案内所 2F

 

○京都駅利用状況

・京都駅 乗車/降車 約30万人

・近鉄京都線     約10万人

・市営地下鉄線    約8万6千人

 

○サインの概要

京都駅ビルの駅関連のサイン設計に関しては、JR西日本のサインマニュアルに準じている。南北自由通路では、京都市、JR西日本、JR東海、近鉄の4社による協議のもと、サイン自体のデザインは違うものの、表示内容を駅ビルと統一している。

調査中、輝度差を保ちつつ、美観を向上させようという建築家の意向から黄色とオレンジが交互のしま模様の誘導ブロックが、ビル内で大変印象的だった。また、そうしたブロックなどとリンクして、誘導鈴が階段位置を示していたが、階段ごとにあるために、音が重なっていて、有効性に疑問があるという委員からのコメントがあった。

 

 

 

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