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3. 携帯型触知経路図の実験

 

3-1 実験の状況

 

実験に使用した携帯型触知経路図の試案モデル外観を下の写真に示す。JR線を利用して横浜ターミナル駅を利用する場合の案内を試作したものである。原寸モデルを図5〜9に示す。

049-1.gif

 

049-2.gif

3-2 被験者からのコメントと総合評価

 

被験者からの主なコメントは以下のとおり

○情報の内容を単純にして欲しい(例:JR線から相鉄線への経路図)

○もっと図形をシンプルにして欲しい(いちいち凡例に戻らなくてよいように)

○触知図の需要は多くないと思う

○まず健常者に図の内容を説明して欲しい

○説明文が長く全体を頭にいれるのは大変

○自宅で見るには、もっと大きいほうが見やすい(試作品はA4判)

 

総合評価としては、視覚障害者にはあまり地図を見るという習慣がないので、盲学校の教育など基礎からの普及を図る必要があり、現状では大きな効果は望めないとのことであった。

 

 

 

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