日本財団 図書館


これはムーバスの路線図です。0から15番。ここのバスは100円ですと31円赤字になります。150円の運賃を取ればペイするぐらいお客さんがたくさんいます。

017-1.gif

上の写真-10は白黒ですが、実物はカラフルな車両です。残念ながら床が高いのが玉に傷です。床を低くしてやれば、ボロースのサービスルートと同じような状況になります。

さまざまな地域でコミュニティバスがどの程度皆さんに喜ばれているか調査をしました。武蔵野市(図-7)を見ていただきたいんですが、横軸が重要度、縦軸が満足度です。重要度というのは定時性、快適性、乗りやすさ等で、運行時間帯だけがマイナスです。朝の8時から夜の6時で終わってしまいます。それ以外は非常に高得点をマークしました。

ところが、浦和市(図-8)でやっているコミュニティバスは満足度が8以上はたった一つしかありません。重要度1.4以上もゼロです。したがって武蔵野市と比べるとひどくレベルが落ちます。1の定時性と4の利便性は重要度が高いにもかかわらず満足度が低い。こういう改善項目がたくさん見られることがわかったわけです。

武蔵野市のコミュニティバスはけっこう頑張っていて評判がいいんですが、ほかのところは計画が悪かったためとか、あるいは計画がうまくなかったためにポイントが稼げませんでした。

三つ目に、最近福祉型コミュニティバスも出てきています。ふつうはバス停が短く設定されることが必要ですが、1キロおきとか、計画が非常に悪いなというのが私自身感じたことです。

その他バスとタクシーの間を埋める新しいバス・新しいタクシーのことも視野に入れる必要がありますよということを強調しておきます。

 

6. ノンステップバスの現状と課題

(1)最後にノンステップバスの現状と課題

乗客が乗りやすい車両を提供していることが第1点です。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION