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これは何事かということで、流量計を購入して計測したり、あるいはテストコースをつくって走ってみたり、私などは一緒に横乗りをして、東京を何遍も往復したりしているうちに、やはりドライバーによって違うところの方が大きいのではないかということに気がつきました。

その辺をメーカーさんに聞きますと、大型トラックで4%のエネルギーをうまく引き出すのは至難の業だと。非常に難しいと。しかし、今こういう環境問題で燃費を伸ばすこと自体、政府の施策で、大変困っているんだというようなことでございます。

そういうことで、今ある車をいかにうまく使いこなすかというのは、当然私たちの使命ではないかと考え、平成8年度から省エネ運転のいわゆるドライバー研修を始めたわけです。

これには他にも色々と理由があるのですが、勿論環境によいわけですが、交通事故を少なくする1つのメリットもございます。これは後ほど述べさせていただきます。それから、コスト的には軽油引取税が7円80銭上がったということで、我々の経営が逼迫してきたということもございます。また、車輌が今現在、保安基準が改定されまして、車輌総重量25トンまで規制緩和されております。この25トン車というのは、今の物流関係ではほとんどまだ浸透していないのが現実ではないかと思います。しかし、我々は先行投資という意味で30台ほど購入しておりますが、先ほど岩田先生がおっしゃっていたように、最近の車は燃費が悪いのです。

こういったことで実施した、省エネ運転の研修結果が今日の皆様方のお手元の資料にあるわけです。

 

2.省エネ研修の概要

 

まず、資料の12ページのその(2)を見ていただきたいと思います。これは省エネ研修をどういうふうにしたかということで、今までの経緯を書いております。

ここでは「7回終了」となっていますが、現在は既に8回終了いたしております。参加ドライバーは83名となっておりますが、大体これに8名ほど足しまして91名で、その他を入れまして100名をちょっと超えております。

使用車輌は10トン車、14トン車、この14トン車というのは最近の規制緩和の25トン車のことです。それから4トン車、メーカーとしては日野車、いすず車、三菱フソー車の3車種を使っております。

午前8時から午後4時まで間で、下の5番に書いてある、20〜24名くらいのドライバーの研修は行えます。テストコースは当社の中心の5.6?あたりをつくっております。各メーカーやディーラーの方々に5〜6名来ていただいて、ご指導願ったり、色々とアドバイザーをやっていただき、大変お世話になっております。

 

 

 

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