最新のデータが1990年で、その後すでに7年以上を経過しております。現在は、この傾向がいっそう強まっているのではないかと思われます。生ゴミを自宅からゴミのステーションまで持ってゆくほんの数10メートルをわざわざ自家用車で運ぶような異常な車の使い方をしているのが現在です。
最近よく、「環境家計簿」が提唱されております。これはそれの例です。兵庫県を中心にして「21世紀学会」という市民学会がございます。そのなかの共同研究グループが調査した昨年の2月から4月までの3か月間の6世帯のデータです。標準的なものではないかもしれませんが、これを見ていただきますと、ガソリンによるCO2排出量が41.6%で、いちばん大きな割合を占めております。一人ひとりが車の使用を控えると、温暖化防止に大きく貢献できることがおわかりいただけると思います。
自家用車の利用を減らして、公共交通を使うことが大切であることがご理解いただけても、「車をやめろ」というだけでは片付きません。公共交通の利用を促進する方策を講じなければなりません。そこで、公共交通を利用しない理由を挙げ、それに対する対策として、私なりに思いついたいくつかの点を示したいと思います。
公共交通利用の促進策
公共交通機関を利用しない理由は人それぞれかと思いますが、一般的にどういうことが挙げられるかを示しております。『サービスへの不満』として、「運行回数が少ない」、「運賃が高い」、「始発・終発が遅い、早い」、「所要時間がかかる」、「乗り換えがいる」、「混雑している」、「座れない」、「そもそもバスがどこを走るのかわからない」、「時刻がわからない」などがあります。『駅へのアクセス』として、「駅やバス停が遠い」、「乗り降りが不自由である」などがあります。『個人・トリップの属性』として、「自家用車が使えるのだから、べつに使う必要はない」、「荷物があるのでバスではちょっと」ということもあろうかと思います。
サービス向上という点に関しては、所要時間の短縮がおそらくもっとも効果的かと思います。それには、スピードアップもありますが、適切な列車の種別が設定してある、バス路線を適切にしてある、接続の改良や待ち時間の短縮、乗り換え時間の短縮なども、所要時間を短縮するうえで効果があります。