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電気自動車、メタノール車、天然ガス車の排出ガス特性

 

低公害車の普及状況を、四つの車種について採り上げています。1994年3月末の時点では約2,500台。しかし、1994年末の政府の新エネルギー大綱で、2000年度で約49万台のクリーンエネルギー車を導入するとの意欲的な計画がうち出されております。

また、自動車NOX法(自動車窒素酸化物削減特別措置法)の特定地域での低公害車普及・促進ということで、各自治体が目標をたてています。それを合わせても2000年で約30万台という計画が出ております。1997年3月末の時点では、トータルで4,500台という実態です。内訳は、電気自動車が約2,700台、天然ガス自動車が約1,200台、メタノール車が約330台、ハイブリッド車が約230台です。先ほど申しあげました政府の目標に、遠く及ばないのが現実の姿です。

上の三つがガソリン、ディーゼル、LPGの現行車です。ガソリン自動車を比較の基準にしています。排出ガス特性は、いちばん左がNOX、次にCO/CH、次に黒鉛、PMは粒子状物質のことです。それに地球環境に結びつくCO2。車両特性は、出力と航続距離とで示しています。▲がワーストで、△、○、それから◎、★印がベストという5段階評価で示しています。一概には言えない部分がございますが、「エイ、ヤア」と評価したものです。

5番目のCNG車は、低CO2性が大きなメリットですが、気体燃料を圧縮して搭載しますので航続距離が短いことが問題になります。メタノール車は、排出ガス特性上、ガソリン車に比べて大きなメリットはございません。航続距離や出力面で、若干マイナス要素もございます。ハイブリッド自動車にはいくつかのタイプがあって、パラレル・タイプ、シリーズ・タイプ、シリーズ・パラレル・タイプがあります。このあたりは後で少し詳しく述べさせていただきます。

電気自動車は、排出ガス特性についてはすべて★印の良いレベルになります。走行時だけをみると排出ガスはゼロですが、発電段階まで含めますと、かならずしもそうではありません。航続距離、出力の面では、まだまだ改良の余地があります。

水素燃料は、貯蔵技術や搭載技術の問題、それから水素自体を安価に製造する技術などの面では、先の話ではないか。水素そのものを燃やすのか、燃料電池電気自動車の燃料として使うのか、そういう課題もあるかと思います。

 

 

 

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