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日本の所ごらんいただきたいと思いますが、日本は、アメリカ、カナダ、オーストラリアについで世界第4位の自動車保有国なんですね。

狭い日本にこんなに車が必要なんだろうかと思いますが。で、これは、「世界の車は誰がつくっている」と浦野先生が題をつけられまして、車の生産高を世界で比較した図でございますが、このように乗用車の3千5百万台のうち、日本が27%で世界一、日本は世界一の車製造国でもあるということで、これを裏返しますと、4分の1、自動車が起こしている問題の4分の1は、日本に責任があるのかなということにもなるかと思います。

本題に入らせていただきまして、自動車が抱える環境問題には、一体どんな問題があるんでしょうかということをこれから順次お話しさせていただきたいと思います。

便利な自動車の裏側の問題ということでまとめさせていただいていますが、まず、先程丸山先生の方から安全の問題が話されましたけれども、安全面では、交通事故による死者が年間1万人以上というデータがでておりますが、例えばですね、病気でしたらO-157でも結核でも年間に1万人の死者が出るような状態になりますとこれは大変ということで、例えばO-157対策どうしようと、結核対策どうしようということで凄く緊急に対策を取ると思うんですが、ことこの自動車問題に関しますと、年間1万人の死者が出ていながら、まあそれ程、事故が増えるなあという位に、浅野知事のご挨拶にもありましたけど、ちょっと他人事に思えて、じゃぁって凄い緊急対策を取る、取っていないようなそれがこの交通問題に代表されるんではないかなというふうな気がいたしますが、安全面でもこういう問題がございます。

環境面で問題を整理いたしますと、大きくわけると3つの環境問題があるんではないかなと思いまして、1つは、地球規模ではどうなんだろう、2つめは、地域レベルの環境破壊、これは道路建設にも伴って自然破壊している自動車排ガスで樹木が枯れたり、いろんな自然破壊が起こっている。それからなによりも私たちの健康問題ですね。健康影響というこの3つに分けて、主にですね、地球規模の問題と健康問題を重点的に、これからお話しさせていただきたいなと思います。

これは、皆さんお目にすることがあるかなと思いますが、地球が悲鳴を上げているというこの図です。地球がないております。それで今、地球規模の環境問題が問題になってきております。いわゆる、地球規模の環境問題といわれていれるものには9種類の問題がございます。

その中でも、自動車が関与した問題、自動車が原因で起こっている問題の代表的なものを上げますと、この3種類でございます。

ちょっと見にくいかと思いますがこれは地球温暖化の問題、エネルギーを使った時に発生する二酸化炭素の増加で地球の温度が上がっていますと。これは自動車からでる二酸化炭素が原因で起こっている問題です。

それから二番目のは酸性雨の問題。酸性雨がたくさん降ると木が枯れたり魚が死んだり

 

 

 

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