日本財団 図書館


ということはなかなかございません。ただ、運転手さんの注意喚起、ああ何かあるんだなと、それが目的なんですね。はいその次。

磐越自動車道といいますというと、いわきから新潟までですかな。ところがこの道路はですね、暫定2車線といいまして、片側1車線なんですな。6割がそうだというんです。制限、規制速度は70キロなんです。東京方面からきた人は、東北自動車道は80km〜100kmですからね。慣れっこになりますと70kmになかなか落とすことできません。スピードが出て、車が多くて非常に事故が絶えなかった。そこで福島県で大騒ぎになったわけですね。1車線ですからね。これは路肩といって、ここは雪が積もるんですね。そこで検討委員会をつくりまして、いろんな、まあ10種類位ですかね、対策を取ったんです。その中に、私も委員の一人ではいっていましたが、これは普通の遠近法に逆らった標識をつけたんです。手前が小さくてむこうが大きくなるんです。はいその次。

これ遠くからみますとね、何かこっちの方に、「あれっ、変な道路があるのかな」という錯覚が生じるんですね。やっと注意喚起されるわけです。はいその次。

中山峠ってやつがありますからね。非常に勾配が急なんですよ。これ磐梯山ですな。ちょうどこの時点、ここで大変な事故があったんですが、ここに取り付けたんです。これはなんでしょう。そして、取り付けた前とあとでその効果を測定したんですよ。道路公団が。速度超過車の割合ですね。実施前573台、実施後405台と、全然変わりありませんね。変わり無し。ところが、100キロ以上出したのがぐっと減ったわけです。ちょっと珍しいですね。はいその次。

安全車間距離確保してない車の割合、これも100キロ以上でがくっと減ったわけですな。まあこうい効果が出るのはちょっと珍しいんです。それで料金所から出てきたのに聞いたわけですね。注意喚起これがそうなんですが、7割の人が、「ああ変なのがありました」と、こう覚えているんです。はいその次。

中央分離帯のラバーポールに寄るというと向こう側に対向車線でますから、これをマークを広くしまして、のるとガタガタとこうしたわけですね。そうしたらみんな14センチ位このこっちによけて通ってる。運転者はその表示を踏みたがらないというくせがあるんです。はいその次。

雪が余り人間に負担をかけないということで、ある程度その前の車に近付くというと自動的にブレーキがかかるといったような先進自動車ですね、今これ一生懸命将来のために考えておりますけれども、車自体に安全能力を高めようというわけです。しかし、これやりますとね、なんかこう運転手さんの注意力がどうかなるといったようなマイナスの面があるかなと思ってちょっと心配はしてるんですがね。まだ実際よく判っておりません。はいその次。

環境整備、道路や標識。一番最初やったのは何かというと、歩行者と車の分離ですよ。それで環境整備やってきたんですが、もうソロソロこれはまあ頭打ちの状態なんですね。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION