は じ め に
近年、船員の高齢化が進み、50歳以上のいわゆる高年齢船員の占める割合は昭和61年度には全体の20%であったものが、平成7年度には約30%と増加し今後更にその傾向は強まるでしょう。加えて、高年齢船員の被災する割合も年々増加し、平成6年度には全死傷災害の41%を占めるに至りました(前年度は39%)。
しかも、我々海の職場では若年就労者が不足がちで、いやがうえにも高齢の熟練船員が活躍せざるを得ない情勢です。
これらを踏まえ、船員災害防止協会では、過去3年間にわたり「高年齢船員の死傷災害防止対策事業」を進めて参りましたが、このほどその報告書がまとまりました。
本小冊子は、この報告書と、専門家の方々の執筆された原稿をもとに、当協会で出来る限り分かり易く、イラストを多用し、圧縮したものです。
安全と健康を先取りし、より充実した人生を熟練船員として、永らく歩むためにも、この小冊子が少しでもお役に立てれば幸いです。
なお、この小冊子の発行に当たり、ご指導いただいた運輸省海上技術安全局船員部および、発行にあたりご援助くださった財団法人日本船舶振興会(日本財団)に厚くお礼申し上げます。
平成9年6月
船員災害防止協会