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新年のごあいさつ

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新年あけましておめでとうございます。

会員の皆様には、ご健勝のうちに新春をお迎えになられたことと、心からお慶び申し上げます。

旧年中は、当協会に絶大なるご支援ご協力をいただき、誠に有り難うございました。

当協会も発足以来二十年目の新春を迎える事ができました。これも会員の皆様の変わらぬご支援、ご協力と関係官庁、諸団体のご指導の賜物と厚く御礼申し上げます。

本年も、当協会におきましては、従来同様、海洋レジャーの振興と海難事故防止に対し、一層の努力を傾注してまいります。

さて、平成八年「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として七月二十日が国民の祝日「海の日」に制定されました。

これを機会に″海″に対する国民の関心が一層高まり、一方では国民生活水準の向上と余暇活動の増大、人々のニーズの多様化等により水上オートバイといった比較的手軽に利用できる舟挺が提供され若者を中心として急速に増加しプレジャーボートなど舟艇を利用した海洋性リクリエーションの普及・振興が図られております。

しかし、一方では小型船舶の海難事故の増加、放置艇、廃船の処理、係留保管施設環境の整備、海洋レジャー愛好者と漁業者・海運業者との共存等の諸問題が顕在化してきました。

当協会といたしましては、海洋レジャー愛好者等に対し、事故防止のための知識や技術の向上と海のルールとマナーを守る意識の徹底を図るため、教育、安全活動及び海事思想の普及に努めてまいります。

さらに、海洋レジャー愛好者の遵法精神とマナーの向上のみで解決できない諸問題につきましても関係行政機関、団体等と一体となり積極的に取り組んでまいりますので皆様の更なるご支援ご理解をお願い申し上げます。

本年は、国民の海に対する理解と関心を深めるための第十三回「海の祭典」が中国地方で「海の日」を中心に初めて広島県で開催される運びとなりました。それにむけて広島県内各地区小型船安全協会が協力するなど、当協会の各種行事への参加が予定されております。

今年も海上安全指導員を始め会員の皆様の一層のご協力により、大きな成果が得られますよう期待しております。

最後になりましたが、年頭に当たりまして、皆様方のご健康と、風光明媚で自然環境に恵まれた瀬戸内海と宇和海が、明るく健全なレクリェションの場として親しまれることを祈念し新年のご挨拶といたします。

 

 

 

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