モーターボート「D号」は、2名でトローリング中、操船を船長から船長の息子に交代したところ、息子は初めての操船だったため思うように操船できず、海岸に接近しすぎ磯波を真横から受け転覆した。転覆の際、乗員全員が海に投げ出され船長の息子が溺れて死亡した。
? 気象・海象不注意による転覆海難
モーターボート「E号」は、出港前から時化模様であったが、せっかくの休みであったことから友人3名と出港を強行し、沖合を航行していたところ、大きなうねりが船内に打ち込み転覆した。このため全員が海に投げ出され、3名が行方不明となった。
? 機関取扱い不良による機関故障海難
モーターボート「F号」は遊走中に機関室からの異臭に気付いたが、確認等を行わず航行していたところ、冷却水こし器にゴミが詰まりオーバーヒートを起こして機関が停止し、再起動が出来なくなり航行不能となった。
III 機関故障について
機関故障により航行できなくなり海難となるケースが多く発生しています。事故概要とその対策について、次の表に記載しましたので参考として下さい。