4 即時的情報の伝達手段に求められる要件
種々の伝達手段が即時的情報の伝達手段として適切か否かを評価するため、まず、即時的情報を伝達する(ユーザに届ける)手段が保有すべき要件を検討し整理した。その結果を以下に示す。
即時的情報の伝達手段は、以下に示す要件を満たすものである必要がある。
1)情報を高速に伝達できること
地震発生直後、当該地点が揺れるまでに情報を伝達することが肝要であることから、即時的情報を必要なユーザに高速に伝達するシステムである必要がある。
2)情報を確実に伝達できること
即時的情報は、防災対応のトリガー情報として重要な情報と想定される。従って、必要とするユーザには確実に伝達される情報である必要がある。既往の地震情報等では受信した旨の返答を得る等の方法により情報が確実に伝わったことを確認してきたが、秒を争う即時的情報の世界においてはそのようなことをする時間的余裕は存在しない。従って、何らかの手段により、必要な情報を確実に伝える体制を構築する必要がある。
さらに上記に加えて、以下の要件をも有することが望ましいと考えられる。
3)ユーザが安価に情報を得ることができること(普及度合の高い機器を活用)
あまねく国民すべてがそれぞれの立場で即時的情報を活用するためには、国民すべてが、即時的情報を受信しうる体制を構築することが必要である。従って、即時的情報の伝達手段は、安価で普及度合の高い機器を活用するものであることが望ましい(情報を受信するために大仰な機器が必要であったり、利用料金が高いことは、避けなければならない)。また、そのためには、即時的情報のためだけに使用する機器、体制等を新たに構築することとはせず、平常時に使用しているものを緊急時にも共通に活用することとするのが望ましい。
4)広域エリアにおいて情報を提供できること
あまねく国民すべてが、ということを考える場合には、地理的にどこにおいても確実に情報を受信できることが必要である。従って、情報を受信できる地域が限