海外旅行が一般化、大衆化している現在、外国へ出かける事は日常的になり、快適性や利便性など追求され旅行素材もこれら質の良いものをいかに安く提供するかに努力されている。またリピーターの増加により各方面間の競争が発生し、いわゆるデスティネーション競合が年々激しくなって来ており、現在、各政府観光局では如何に日本のマーケットに対応するか、努力がなされているところです。
観光客を引き付けるためにはいかなる魅力が必要か、アランフォーバスと言う人のことを堺屋太一氏が彼の講演の中で紹介していますが、それによりますと、6つあって
1. 歴史がある。歴史の有名なところ。
2. フィクション、物語、歌の名所であるところ。
3. 女性がきれいでギャンブル博打の面白いところ。
4. 音楽リズムが有名で食事が美味しいところ。
5. 景色のいいところ。
6. ショッピング、品物が豊富で良質で安いところ。
以上6つの要素のうち3つを揃えることがべースである。6つ全てが揃ってしまうと逆に特徴が無い事にもなる。またその3つは必ず、非日常的でなければならない、と紹介しております。
旅行に出かける動機はどういう所にあるか、何を求めて旅に出るのかを考えてみますと、資料の中にありますが、自然や風景を楽しみたい、美味しいものを食べたい、有名な史跡を訪ねたい、などが上位にランクされております。この様な状況を踏まえてどのように観光の促進を計るかが問題になるわけですが一般的によく設備面にその意識が片寄りがちになります。すなわち、航空便の開設、ホテルのグレード、バス、道路、日本語のガイド等々、勿論これらが整備されより質の高いものであるに超した事はありませんが、これらは観光促進の点からは全て観光客誘致の支援的設備であり、その支援的設備をより高度なものに整備していくことも大切なことですが、全てではありません。
その前に私はマーケットによく知ってもらう事がより重要な事だと思います。
すなわち情報です。
シルクロードは日本人は良く知っていますが、先に説明のあったとおり、学術の上からも、歴史的にも世界第一級の観光資源ではあります。一般的日本人は誰でも一度は訪れてみたい所だと思いますが、どのようにすれば、訪問できるのか殆どの人は解っていないと思います。そこで今回のテーマであるシルクロードへの観光促進の条件として、情報の提供の面から少しお話をしてみたいと思います。
分かりやすくするために情報の提供方を3段階に分けてお話する事にい