日本財団 図書館


より高い率になっています。現在、新疆西部地区内に旅行会社は併せて28もあります。ホテルは55軒。旅行コースもだんだん改善されております。(注:旅游客数、外貨額についてテープ録音部分が不鮮明の為に、「1997年中国旅游統計年鑑」を参照した)

ウルムチ国際空港は、我が国の五大海外窓口空港の一つとして、開発と発展をしております。ウルムチから先進国、かつ大都会へ定期使が就航しています。自治区内の各地にも旅客航空機が就航しています。国際便は、色々な国、中央アジア諸国へ就航しています。例えば、イスラムバード、西シベリア、モスクワ、アルマトイ、タシュケントなどの国々へ飛んでいます。それ以外には、また香港や、アゼルバイジャン、グルジア、トルクメニスタン、シンガポール、マレイシアヘの定期便開発も進んでおります。

現在、新疆ウイグル自治区の国家級の国際空港として、大規模の発展工事を行っております。長さ3,600mの新滑走路と45,000m2の敷地面積を有するターミナルビルもいま建設中です。5機の72人乗りのフランス製の飛行機を導入する予定です。すでに一機はもう飛んでおります。来年には、後続の4機が次々と飛ぶ予定であります。今年、11月に、更にボーイング757型の飛行機2機が導入される予定です。つまり交通基盤と輸送能力を、年々高めています。

新しいヨーロッパヘの大鉄道も開通させるべく工事途中です。この大鉄道、つまり、中国の連雲港から西のオランダまでの鉄道です。この鉄道が開通しますと、我が国の江蘇省連雲港から河南省、陜西省と甘粛省、新疆までの各省を通り、カザフスタン、ロシア、ドイツの国々を通って最後にオランダのロッテルダム港まで至ります。鉄道のシルクロードと呼ばれます。この鉄道のシルクロードはユーラシア大陸の諸国を、もっともっと親密的に交流させます。この鉄路が、各国の経済交易の往来と国際間の旅游開発に対しては非常に重要な役割を果たしています。

新疆の道路も四方八方へつながっています。わが自治区内と区外の道路が、すでに人間の体の血管のように広がっています。外国間、民族間の国際交流・協力の面で、今、パキスタン、カザフスタン、キリギスなどの国々への道路がすでに開通されております。これらの道路は、旅游環境において、便利さなど有益な状況を提供しております。

交通について、更に話を続けさせていただきます。最近、蘭州から新疆の間の蘭新鉄道の複線化が成されて非常に便利になりました。また、今、ウルムチからカシュガルまでの南疆鉄道の延長工事をしています。現在、ウルムチからコルラヘは鉄道が通じていますが、その先のクチャ、アクス、カシュガルヘの延長鉄道線路を、来年末までに開通させる予定です。

道路建設ついては、国と現地の人民政府が、南新疆と北新疆を結ぶ道路の建設にかなりの力を入れました。例えば、トルファンからウルムチを経由して大黄山というところまでの高速道路を建設している最中です。そして40億人民元が投入されました。この高遠道路が出来てから、将来トルファンからウルムチまでの所要暗闇が短縮されます。また、世界銀行の融資を受けて、約60億人民元を投入して、ウルムチからイリまでの高速道路を造る予定です。これらが向こう2年間の高速道路建設予定です。つまり、鉄道、道路、航空路、あるいは新航空機材の導入など、交通基盤整備と事業展開に、非常に多くの力を投入しました。

将来、中国旅游の交通状況は、徐々にかなり良くなるでしょう。その結果、シルクロードは、東の国と西の国の人民をつなぐ交流、団結、勇気の益々有益なシンボルになります。シルクロード、この永遠にして大事なロードは、中国を始めとして各国の人々に恩恵をもたらします。このシルクロードを保全し開発し旅游を促進していくことが、我々の今回のシルクロード旅游促進セミナーの目的であります。これは、私達の歴史的責任だと思います。

最後に皆様のご健康と快適な旅を心よりお祈り申し上げます。ありがとうございます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION