日本財団 図書館


(5) 観光関連インフラ

? 旅客航空輸送

現在、自治区内に下記の12ヵ所の空港がある。

国家第一級空港: 烏魯木斉国際空港、喀什空港

ボーイング737機発着可能空港(軍民合用): 和田(ホータン)、阿克蘇、庫爾勒

注: 北京〜庫爾勒間、連合航空公司(北京)がチャーター便(ボーイング737機)を運航することがある。

その他空港: 且末(チェルチェン)(土質滑走路)、塔城(チョチヤック)(土質滑走路)、富蘊(コクトカイ)(土質滑走路)、克拉瑪(カラマイ)(アスファルト滑走路)、伊寧(イーニン)(アスファルト滑走路)、阿勒泰(アルタイ)(アスファルト滑走路)、庫車(沙石滑走路)

鳥魯木斉国際空港の拡張工事が、現在、日本の円借款を受けて工事を実施中(3,600mの滑走路と45,000m2のターミナルビル)。現有の滑走路にて新疆航空の旧ソ連製大型旅客機(320席)(イリューシン86)が発着可能。

鳥魯木斉国際空港への、下記国際線発着を*「九五」計画中に実現する。

フランクルト線、カイロ線、シンガポール線、東京或いは大阪線

*「九五計画」参照《P-61、第5章1.(2))

西欧の航空会社に鳥魯木斉国際空港への就航を働きかけ、2000年以後、パリ線、ロンドン線の開設を図る。

伊寧のアスファルト滑走路をコンクリート滑走路に改造し、ボーイング737の発着を可能にする。

庫車空港の沙石滑走路を急ぎ本格舗装滑走路に改造し、中型旅客機の発着を可能にする。

021-1.gif

新疆航空公司(*Xinjiang Airlines、1985年創立)は、現在、下記の機材を所有している。*航空会杜コード XO

イリューシン86 4機
ツボレフ154 8機
DHC-6 5機(14人乗りコミュータタイプ)
ボーイング737 2機

ツボレフ154を全て、ボーイング757機に入れ替える。その1番機は'97年11月に就航予定。

2〜3年以内に全ての旧ソ連製の航空機を欧米製機材にする。

自治区内の滑走路状況(路面距離、舗装)から使用機種が小型コミュター機種に限られる庫車、阿克蘇、且末、結城、克拉瑪、阿勒泰空港への旅客輸送力増強の為に《現在、ツインオッター機DHC、搭乗客数14名)を使用》、STOL型ATR72機(フランス製、72人乗りターボロップ機)を5機発注した。1番機はすでに就航している。今後、ATP72による旅客輸送力増により烏魯木斉をべースに、タリム盆地に点在するオアシス各都市、天山北部都市や周辺の歴史的観光地を巡ることも容易になることが期待されている。

新疆航空公司では、近い将来に日本、韓国へ就航する意向を有している。

注: STOL short take-off and landing aircraft 短距離離着陸機

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION