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d) 国際観光交流について個人的に関心のある分野をたずねる設問には、

・ 「個人的に」というより「仕事上で」関心があるとの回答が34%あり、参加された方々は観光にかかわりのある方が多かったこと、又、ご自身の仕事で今回のシンポジウムを生かしていただける可能性のあることがうかがわれた。

・ 又、自治体関係者の方々が多かったためか、「地域の国際化の方法」として関心を持ったとの回答が20%あった。

・ 仕事とは別の個人的な関心としては、旅行を通じての国際交流、相互理解を回答した方が多く(30%)、姉妹都市の様な地域団体等の提携による相互交流(9%)やホームステイ受入れや善意通訳などのボランティア活動による海外からの旅行者受入れをあげた人(4%)が、それに続いた。

注:以上のパーセンテージはいずれも有効回答に対する割合である。

e) シンポジウム参加者より寄せられた、訪日外客受入れ促進についてのコンメントの内、幾つかを以下に紹介する。

・ インバウンド(外国からの訪問客)に於いては、国によって違うが、特にアジアからの訪日客(韓国、台湾、今後は、中国マーケット)に対してのお互い国どうしでルールを守っていくシステムを確立しないかぎり、国内サイド(白バス間題、国際ルール(法律)等の見直し)からの発展は無理である。

国内におけるインバウンドのランドオペレーターの実態調査が必要。

・ 受入れ側(日本)の環境づくりが必要。外客に良い印象を持ち帰ってもらう為にも、受入れ地域住民のマナーの向上をはじめ外客への接遇が大切。

・ 現存する日本の文化、風俗、慣習などをそのまま保存継続しなければ、外客を満足させられないし、日本の歴史をみせられない。

・ (日本では)受入れ体制は極めて低いレベルにある。外国に行くと複数言語(英語etc.)で表示もしているのを見かけるが、日本ではほとんどない。また、英語で話しかけると逃げてしまう人が(日本では)多い。

・ (訪日外客数が)人口の3%ということだけ知っていました。それを増やしたいということなら地域住民の意識から変えないと何も変わらないと思います

・ 政府レベルよりも市民レベルでの活発化が必要。

・ 日本の各地観光地のプロモーションビデオを作成し、宣伝強化する。

宿泊設備と料金を検討し、東南アジア各地と同等になるよう研究する。

・ 外客の受入れ状況、先進国フランス、スイス等に比べて非常に遅れている事は承知している。

海外宣伝と国内での受入れ(英文表示が少ない、コトバを使える人が少ない)では、もてなしの心で海外宣伝を展開すべき。

・ 外客誘致、特にアジア人客については、旅館等の意識を改革し、その他のハード面、ソフト面でしっかりとした受入れ体制をととのえてから、もしくは同時進行で商談会等に臨みたいと思う。

 

 

 

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