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ご挨拶

社会福祉法人緑葉会は、昭和60年に法人認可を受けて以来12年余りを経過いたしました。私は、平素医療に携わりながら、病気と共存する障害者の方々がその状態で終わることなく、可能な限り治療と訓練によって更生できる施設を造りたいと考えていました。
残念なことに長崎県にはそのような施設がなく、私の郷土であります大瀬戸町に設置計画を立て、実行に移した次第であります。
お陰様で、昭和61年7月に重度の肢体不自由というハンディ・キャップを持つ方々がリハビリテーションに励みながら障害の克服を目指す重度身体障害者更生援護施設「大瀬戸厚生国」(定員50名)を開設し、医療と福祉サービスをあわせて供給できる施設として私の夢は実現に至りました。
その後、平成2年には同施設の定員を20名増員し、さらに平成4年には入所されている方々の中には社会復帰が困難な方が少なくないため同施設に小規模身体障害者療護施設「光明国」を併設(定員30名)いたしました。このほか、平成元年に精神障害者福祉ホーム「鹿追の里」(定員10名)を紅葉病院の分院(長崎市)に隣接して開設いたしました。
そしてこの度「光明国」への入所待機者も多いことから定員を1O名増員し、加えてこれらの施設が地域の中にあって地域福祉・在宅福祉サービスの供絵の拠点としての役割を担えるよう光明園に小規模デイサービス施設の併設計画を実現することができました。
私は、不幸にして障害のある方であれ、お年寄りであれ、人間は生涯にわたり人間としての尊厳は守られるべきであるとの考えのもと、人間の持つ自立の可能性を見いだし、その自立をお手伝いさせていただいてまいりました。私の計画は未だつきません。これからも福祉に必要な「もの」と「こころ」の充実を図りながら、今後の計画に入りたいと思っています。
今回の増築工事にあたり、長崎県、財団法人日本船舶振興会及び大瀬戸町のご支援・ご指導に心から感謝申し土げます。今後とも、関係者の皆様方のご指導・ご協力をお願いいたします。

平成10年4月1日
社会福祉法人緑葉会理事長 杠葉 竹二

■社会福祉法人緑葉会概要

事務所所在地
・長崎市南山手町10番21号
代表者(理事長)
・杠葉竹二(ゆずりはたけじ)
設置経営事業
<第1種社会福祉事業>
・重度身体障害者更生援護施設「大瀬戸厚生園」
・身体障害者療護施設「光明園」
く第2種社会福祉事業〉
・身体障害者短期入所事業「大瀬戸厚生園」
・精神障害者福祉ホーム「鹿追の里」
・身体障害者デイサービス事業「瀬戸広域デイサービスセンター
施設所在地
・長崎市…鹿追の里
・大瀬戸町…大瀬戸厚生園・光明園・瀬戸広域デイサービスセンター

沿革

昭和60年11月7日 社会福祉法人緑葉会設立認可
昭和61年7月1日 大瀬戸厚生園開所(定員50名)
平成1年5月1日 鹿追の里開所(定員10名)
平成2年4月1日 大瀬戸厚生国増設―増員20名―(定員70名)
平成4年4月1日 光明国開所(大船戸厚生園に併設、定員30名)
平成10年4月1日 光明国増設―増員10名―(定員40名) 瀬戸広域デイサービスセンター開所(光明園に併設)

 

 

 

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