"人の幸せを奪う放火は憎むべき犯罪"
新居が放火で焼けた、焼け跡に父の会社の女性従業員の死体。父は行方不明―。鈴木蘭々さんが、こんな不可解な事件に巻き込まれた。放火と殺人の容疑をかけられた父の無実を晴らそうと蘭々さんは立ち上がった。
日本テレビ系「三姉妹探偵団」で蘭々さんは、妹二人と三姉妹探偵団を結成し、放火、殺人事件の謎に挑んだ。蘭々さんの妹役は吉川ひなのさん、野村佑香さん。「実生活での私も長女です。でも、兄がいるから末っ子として育ったという感じです。これまでのドラマでも妹役が多かったから、長女役はかなりプレッシャーがありました。私が演じた綾子はのんびりした女子大生。私はシャキシャキしているから反対の性格でした」
蘭々さんは「愛していると言ってくれ」(TBS)、「湘南女子寮物語」(テレビ朝日)、「木曜の怪談'97・魔法じかけのフウ」(フジテレビ)などドラマのほか、「ポンキッキーズ」(フジテレビ)に出演。バラエティーではおなじみの顔だ。さらに数々のCMにも出ている。昨年は、歌手としてもデビューした。まさに元気印。「蘭々で〜っす。イエーイ！」といつも明るい。元気と明るさで、テレビに引っぱりダコだ。「これからは仕事のはばを広げるより、厚みを出していきたい。いまはどんどん走っています。今走っている意味は、後で分かってくると思います。まだまだ勉強です。」人気におぼれることなく、心を引き締めている。テレビで見ると、何を考えているか分からないような宇宙人的イメージがあるが、素顔はとても堅実派だ。
「三姉妹探偵団」では、父の殺人などの容疑を晴らそうと必死。そして、次々と事件に巻き込まれる。「死体がゴロンと転がっていました。冬場のロケでとても寒かった。だけど、三姉妹の探偵は楽しかった」
事件の発端は放火。人の幸せを一瞬のうちに奪ってしまう放火は憎むべき犯罪。蘭々さんはこのドラマに出たことによって、そんな思いを強くしたことだろう。
(インタビュー・編集部)
