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Hello Firefighter

 

女優深津絵里さん

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〃キラキラと輝きたい〃

 

「死と接することが多い分、生きている意味をしっかりとかみしめ、キラキラと輝きたい」。フジテレビ系「きらきらひかる」(火曜後9:00)で深津絵里さんが、「死」の向こうに隠された「生」のドラマを解明する、死体を扱う医者・監察医を演じている。最近、本やテレビドラマで監察医が注目されている。「死体に刻まれた生者のドラマ」が受け入れられているのだ。「きらきらひかる」も、その監察医を主人公にしたドラマで、深津さんは、主役の監察医天野ひかる役。ひかるは子供のころから成績優秀。大学は医学部へ入り、大学病院の脳外科研究室に残るつもりだった。

そんなひかるに大きな転機が訪れた。医学部の卒業パーティーに出ていたひかるが、ガス爆発事故に巻き込まれた。ひかるは幸い無事だったが、2人が焼死した。その焼死体の解剖にやってきた法医学助教授、杉裕里子(鈴木京香)の手際よさなどに「グッときた」ひかるは、監察医になることを決意した。「難しい職業の役柄ですが、生きている実感、自分のエネルギーを体ごとぶつけて頑張っています」

深津さんは昭和62年、映画「1999年の夏休み」でデビュー。その後、「満月のくちづけ」でローマ国際ファンタスティック映画祭最優秀主演女優賞、「ハル」で日本アカデミー賞優秀主演賞を受賞した演技派女優。テレビは「若者のすべて」「最高の片思い」「踊る大捜査線」(フジテレビ)などに出演した。「踊る大捜査線」はキュートな女性刑事役だった。「あの刑事役は私の財産。いい役柄にめぐり合えたという感じです。ひるまず前へ向かっていく役でした。同世代の女の子の思いを私が代表しているというつもりで演じました。これからもみんなの活力になるような存在でいたいですね」

「きらきらひかる」のほかNHK大河ドラマ「徳川慶喜」(日曜後8:00)では、大奥を代表する天璋院を演じている。火事をきっかけに監察医になったひかる。今年の深津さんはきらきらひかりながら突っ走っていく.(インタビュー・編集部)

 

 

 

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