加湿器の様造上の欠陥による火災事例
平成9年12月11日、「スチーム式加湿器の構造上の欠陥による火災事例報告」があり、本会としても、火災予防の推進のため、速やかな回収が図れるよう紹介します。
1 報告・依頼の内容
平成5年8月から6年3月の間に製造された、TDK?叶サの次の2機種において、スチームを発生させる「蒸発皿」のパッキン部より、水漏れが原因で火災にいたる事例があった。
平成6年7月リコール開始依頼、回収活動が行われてきたが、これ以上被害が拡大しないよう、各消防本部の留意をお願いしたい。
2 商品名等
商品名 スチーム式加湿器
製品名 KS-31W/KS-32G
販売総数 33,384台
回収台数 12,070台
回収率 36.2%
4 発火にいたるメカニズム
回収した現品の状況により、発火にいたる経路は次のように推定される。
(1) 水漏れ
繰り返しの使用により、蒸発皿を固定するビスが緩み、蒸発皿とパッキンゴムの間から水が漏れた。
(2) バイメタルの発火
?@ 漏れた水が底ケース凹部に溜まり、バイメタルの一部が水に浸った。
?A 蒸気と水漏れの繰り返しにより、バイメタルの内・外部にスケール(水の中の不純物)が蓄積していった。
?B 蓄積したスケールが発熱体となり、発火した。
問い合わせ先
TDK株式会社
記録メディア事業本部 関谷 清
Tel フリーダイヤル 0120-604-777