゛火の用心は、おかみの仕事??
元おニャン子クラブの生稲晃子さんが、8月から始まるテレビ朝日系「暴れん坊将軍?[」(土曜夜8:00)で、火消し、め組の頭の若おかみ・おぶんを演じる。
「暴れん坊将軍」は、昭和53年放送以来、今回で8シリーズ19年目に入る。19年も続いていると、どうしてもマンネリに陥る。そこで今シリーズからキャストを一新する。暴れん坊将軍・吉宗役の松平健さんは続投だが、番組スタート以来のめ組の頭・辰五郎役北島三郎さんはセミレギュラーとなり、新しくめ組の頭・長次郎として山本譲二さんが登場する。生稲さんは長次郎の女房である。
生稲さんはこのドラマではこれまで威勢のいい岡っ引兼魚屋だった。「元気のいいつっぱり娘でした。明るいおぶんのままでいいかなと考えましたが、め組の頭のおかみさんともなると、少しは女性らしさを出さなくてはならないかなあと考えたりします」。お色気も要求されそうだ。
生稲さんは、昭和61年、おニャン子クラブの一員として芸能界入りした。その後、「うしろ髪ひかれ隊」でレコードデビュー。歌手活動のほか、「あした家族になぁれ」(TBSテレビ系)などのドラマ、さらに舞台でも活躍。「これからはもっともっとお芝居の勉強しなくてはと思っています。ドラマは演じるのも見るのも好きです。脇役でいながら主役をくうような人が大好きです。少しずつでも大人の女性になりたいとがんばっています」。もう、おニャン子クラブの子どもっぽさはない。
「暴れん坊将軍」の出演者たちはみんな大ベテラン。「まわりの人たちを見ていると、すべてが大人になるための勉強になりそう。それに、これまでのめ組の頭のおかみさんは、いずれもどっしりとした人ばかりでした。その点、私がつとまるかと心配になりますが、力一杯おぶんに取り組みます」。
家庭をしっかりと守る若おかみ。若い者たちをひとつにまとめるのもおかみさんの仕事。そしてもうひとつ。それは「火の用心」――。
(インタビュー・編集部)