防災センター紹介
呉市防災センター
呉市消防局(広島)
呉市防災センターは、不意の災害に備え、市民一人ひとりが防災意識にめざめ、お互いに協力することによって、災害に強い安全で住みよい街へと発展することを願って、昭和60年12月に建設されたコミュニティ型の防災センターです。
すなわち、平素は自主防災組織などを対象とした教育施設として、また、有事の時は多目的な活用が図れる施設となっています。
防災センターは、呉市の東部に位置し、呉市東消防署と併設されています。
鉄骨鉄筋コンクリート5階建の建物には、1階の一部に防災用資機材備蓄倉庫、3階から五階までが防災教育施設であり、中でも、3階部分には、防災センターのマスコットロボット「子象のセンタ君」が明るく出迎え、関東大震災や十勝沖地震などの地震体験ができる起震装置やがけ崩れ模型、119番のかけ方、ビル火災模型、防災知識Q&Aなど、楽しみながら防災知識が身につく「開放展示室」が設けられています。
入館者は、開設以来平成8年12月末までで、67,992人となっており、平均すると年間約6,200人の市民の方が入館された計算になります。
特に平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災以降は、地震に対する備えの大切さから、それまでの年の約40%増という数字を示しており、必然的に起震装置の稼働状況も大幅に増えています。
呉市はこれまで、昭和46年4月の消防職員18人が殉職した史上稀に見る大規模な林野火災や死者88人を出した昭和42年7月豪雨による水害など多くの災害経験をしています。
これからも、こどもたちへの防火防災に対する意識づけから、市民への災害発生時の具体的対応まで幅広い知識及び技術の普及を図っていきたいと思っています。