6月12日、京都市左京区の「国立京都国際会館とにおいて、第20回全国消防職員意見発表が行われた。全国9支部から厳しい審査を経て選ばれた10人が、それぞれの職務の体験をもとに、消防防災に関する決意・抱負・提案等の積極的な意見を発表した。
会場では、消防関係者など約1,000人が各発表者の熱のこもった意見発表に真剣に耳を傾けていた。
審査は、発表内容・意見性・発表力の項目について厳正に行われた。
審査の結果、最優秀賞には、「被災者からのシグナル」を発表した東近畿支部代表(富山市消防本部)の鈴木伸二さんが選ばれ、また、優秀賞には、「障害者とともに生きるために」を発表した関東支部代表(東京消防庁)の浦山香織さんと「愛ある救急を目指して」を発表した関東支部代表(千葉市消防局)の佐久間進さんがそれぞれ選ばれた。
最後に審査員長の上山京都市立芸術大学学長は、「各発表者が問題意識を持って、しかも、細やかな心遣いで業務に励んでいるということが、一人ひとりの話の中から滲み出ており、とても感動しました。これからも、問題意識を持って消防業務に取り組み、さらに同僚、先輩、後輩に良い刺激を与えてもらいたいと思います。」と講評を述べられた。
ここに、最優秀賞、優秀賞に輝いた3人の発表内容を紹介します。
なお、発表原文のため、実際の内容と異なる部分があります。
意見発表者(発表順)
○関東支部(東京消防庁)
浦山 香織
「障害者とともに生きるために」
○東海支部(大府市消防本部)
永野 博史
「忘れられない一言」
○関東支部(千葉市消防局)
佐久間 進
「愛ある救急を目指して」
○四国支部(徳島市消防局)
田上 孝幸
「そこに救う生命ある限り……」
○東北支部(仙台市消防局)
佐藤 寿和
「心づかい」
○九州支部(福岡市消防局)
宮崎 邦弘
「シンボル―地域と防災を結ぶ―」
○北海道支部(札幌市消防局)
佐藤 昌平
「民間企業の営業マンから消防マンヘ」
○中国支部(備北地区消防広域行政組合消防本部)
前田 拓哉
「身近なところから」
○近畿支部(あさご消防本部)
福島 和久
「未来に引き継ぐもの」
○東近畿支部(富山市消防本部)
鈴木 伸二
「被災者からのシグナル」