まず、運転席側ドアを油圧カッターで切取り、救助隊の救出活動の円滑化を図り、要救助者のより詳しい状況把握に努めた。
胸部が挟まれた部分の開放には、油圧スプレッダー、油圧ジャッキを活用し、開いたところには角材をあて、戻らないようにしながら開放し、次に右下腿部の開放に取りかかった。
車のフロアー部分は波状になって、後部へ切り裂け、右前輪ストラットを包むようになっており、右下腿部は右前輪ホイール等に、包みこまれた状況であったので、胸部部分の開放と同じ要領で要救助者を救出した。
救出完了時には、運転者の呼吸はなく、また、拍動も観察できなかったので、ただちに救急隊は、CPRを実施し、医療機関へ搬送した。
6 おわりに
飲酒運転の怖さ、さらには車の弱さを痛切に感じた事故であった。
このような事故は、そう度々ある事故ではなく、最初どのようにして、救出すればよいか考えさせられた。
そして、油圧資器材の威力を思い知らされた。
運転者は、我々の懸命なる救出活動、CPRの実施にもかかわらず、病院到着後まもなく死亡した。このような、悲惨な事故が再び起こらないよう、祈る気持ちで一杯である。
(三谷 和善)
予防・広報
災害のない 住みよい 魅力のある町づくりをめざして
奥能登広域圏事務組合消防本部
(石川)
当広域圏事務組合消防本部は、2署・5分署・2分遣所、職員数189人(2市4町1村)で構成されており、日本海に突き出た能登半島の北端に位置しています。
管轄区域は、東西約60km・南北約40kmを擁し海岸線の総延長は200kmにおよんでいます。北西側は山地が海岸に迫る断崖の急傾斜で、通称『外浦』とよばれ、また、富山湾に面する南東側は緩やかな丘陵地が海岸に面し、年中波静かな『内浦』と呼ばれています。
その内浦側に位置する内浦分署の活動を紹介します。
当分署は珠洲郡内浦町を管轄し、人口約9,000人、面積は約54k?uです。管内では四