世界各国から選抜された強豪選手によって第6回世界相撲選手権大会が、ここ両国国技館において盛大に開催されますことは誠に慶びにたえません。心からお祝い申しあげます。
わが財団法人日本相撲協会は伝統ある相撲文化を国技として継承し、その発展に尽力してまいりました。
それはとりもなおさずわが民族に滲透して血となり肉となって育てられた「相撲」を後世に誇りをもってうけつぐための責務であります。偉大なる文化遺産を背景に、今まで数度にわたり海外普及を重ねてまいりましたが、今や多くの民族に理解され、その国際化が進んでますます興隆に拍車をかけているのが現状といえましょう。
その発展に尽力している国際相撲連盟が引き続き国境・民族を越えて、世界相撲選手権大会を開催し、第6回に及んだことは大慶の至りであり、国際間の友好親善と相互理解に貢献するものとして、心からおれいするものであります。
財団法人日本相撲協会は、本大会が永遠に続くよう一層の発展に協力してまいります。
関係各社の今後益々のご尽力を期待して祝辞といたします。