最大の漁港であり天然の良港として知られた港町です。牛深と言えば、皆さんもよく御存じの民謡「牛深ハイヤ飾」です。その昔、船がまだ帆船だった頃、九州を出て北へ向かう船は南風が吹いていないと走れなかったそうです。その南風のことを九州では「ハエ」といい、そうしたところから「ハエ」が「ハエヤ」となり「ハイヤ」になったと言われているそうです。こうして生まれたハイヤ節は、江戸時代より酒盛り唄として歌い継がれていて「牛深三度いきゃぁ三度はだか。鍋釜売っても酒盛りゃぁしてこい」のハヤシに躍動あふれる踊りは、いてもたってもおられず思わず踊りの輪の中に吸い込まれそうです。今回は港町牛深らしく明るいリズミカルな「牛深ハイヤ」を披露していただきました。司会者からも「すごい迫力!」と感嘆の声が出た踊りは、婦人防火全国大会の防火演技を締めくくるのにふさわしいものとなりました。
防火演技の出演者の皆様には、この大会に備えて相当の練習をされたことと思われます。ありがとうございました。
出演団体がそれぞれ素晴らしい演技を披露し、会場の雰囲気が盛り上がったところで、出演4団体の代表の方々に徳田会長から記念品が贈られました。

この後、県外からこの大会に参加してくださった方々に熊本県の特産品が当たる抽選会が行われました。日本防火協会会長賞には山鹿灯籠「金灯籠」、熊本県知事賞には民芸品「きじ馬」、熊本市長賞には「肥後の包丁」が、それぞれ10名の方々にプレゼントされました。
そして、全国の婦人防火クラブ員を代表して熊本県婦人防火クラブ連合会の斎藤会長による「防火宣言」が力強く行われました。
続いて、参加者全員で「火の用心のうた」を大合唱し、最後に熊本県消防協会の田中副会長の音頭で、全国の婦人防火クラブの今後のますますの活躍と発展を祈念して、万歳三唱が行われ「第21回婦人防火全国大会」の幕を閉じました。

防火宣言
私たちは、火災のない平和で豊かな地域づくりのため、第21回婦人防火全国大会を契機に決意を新たにし、次のとおり宣言します。
1. 私たちは、すべての婦人が婦人防火クラブ員となるよう、倍加運動に努力します。
1. 私たちは、全国婦人防火連合会の傘下のもとに、お互いの連帯の輪を広げ、効果的な防火活動に努力します。
1. 私たちは、幼年消防・少年消防の育成にも力を注ぎ、健全な幼少年を育てあげるよう努力します。
平成9年10月9日
第21回婦人防火全国大会

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