第一段階の平成9年度までは、東京都(港区、世田谷区、町田市)と千葉県(習志野市)のモデル地区における医療、保健、福祉のあらゆる分野のサービスがどうなっているのか、また、要援助者のニーズとの落差はどうなのかといった実態調査・分析をし、ネットワークするときの問題点等を整理することとしています。また、11月以降、10年度の6月までをめどとして、ネットワークのための戦略的研究会は、委員会とワーキング部会の2部構成とし、委員会はネットワークの基本構想を練る会議、ワーキング部会は、それを具体的に指向していく会議と位置づけています。 さらに、ワーキング部会は、公的サービス部会、民間サービス部会と、大量のボランティアマンパワー創出を目的とした「シール」特別部会の3部会構成として行います。そして、平成10年度の「ふれあいネットワーカー」養成講座を試行し、マニュアル作成のもとに、平成11年度から、本格的にネットワーカーを養成していく計画です。
現在、「ふれあい社会づくり」グループには、33名のボランティアさんが登録してくださっていますが、大きく分けると、ヒアリンググループと、主に要援助者の視点からみた生活情報を洗い出していくグループ、そして実例調査や分析をするグループの3つに分かれて活動していただいています。さらに、約1万分の1の大きさの白地図に、施設、サービス機能、サービス内容が一目でわかるようにマッピングし、ネットワークができているところには、矢印で連携状況も地図に書き入れていく予定です。
この作業におけるボランティアさんたちのパワーには目を見張るものがあります。また、こういった作業を通じて、市民が自分たちの手で、目で、地域のサービス状況や連携状況をしっていくことも大変重要だと、ここのところ感じています。
なお、つい先日、33名ボランティアさんの中に、親子ボランティアが誕生しました。そのうち、きっと、夫婦ボランティアも登場するかもしれませんネ。予定からすると、すでに約1か月遅れこんでいますが、試行錯誤しながらがんばります。(奈良 環)