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1997 Vol.10 さわやか活動報告 「さぁ、言おう」 8月号付録

ニュース&にゅーす 特別版

 

ふれあい社会づくりグループ

 

今年度から、当財団の3本柱事業(組織づくり支援事業、社会参加システム推進事業、広報・企画事業)に、新しく「ふれあい社会ネットワーク事業」が入り、4本柱事業として展開していくことになりました。この新事業の目的は、「ふれあい社会」の創出です。そのために、援助が必要な人を主体として、公的サービスや民間のボランティア団体を含むあらゆる組織間のネットワークが大変重要となります。そこで、「ふれあい社会」を創出していくために、まずは、平成11年度から「ふれあいネットワーカー」を養成していく予定です。

 

みんなが支えるふれあい社会ネットワーク事業

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第一段階の平成9年度までは、東京都(港区、世田谷区、町田市)と千葉県(習志野市)のモデル地区における医療、保健、福祉のあらゆる分野のサービスがどうなっているのか、また、要援助者のニーズとの落差はどうなのかといった実態調査・分析をし、ネットワークするときの問題点等を整理することとしています。また、11月以降、10年度の6月までをめどとして、ネットワークのための戦略的研究会は、委員会とワーキング部会の2部構成とし、委員会はネットワークの基本構想を練る会議、ワーキング部会は、それを具体的に指向していく会議と位置づけています。 さらに、ワーキング部会は、公的サービス部会、民間サービス部会と、大量のボランティアマンパワー創出を目的とした「シール」特別部会の3部会構成として行います。そして、平成10年度の「ふれあいネットワーカー」養成講座を試行し、マニュアル作成のもとに、平成11年度から、本格的にネットワーカーを養成していく計画です。

現在、「ふれあい社会づくり」グループには、33名のボランティアさんが登録してくださっていますが、大きく分けると、ヒアリンググループと、主に要援助者の視点からみた生活情報を洗い出していくグループ、そして実例調査や分析をするグループの3つに分かれて活動していただいています。さらに、約1万分の1の大きさの白地図に、施設、サービス機能、サービス内容が一目でわかるようにマッピングし、ネットワークができているところには、矢印で連携状況も地図に書き入れていく予定です。

この作業におけるボランティアさんたちのパワーには目を見張るものがあります。また、こういった作業を通じて、市民が自分たちの手で、目で、地域のサービス状況や連携状況をしっていくことも大変重要だと、ここのところ感じています。

なお、つい先日、33名ボランティアさんの中に、親子ボランティアが誕生しました。そのうち、きっと、夫婦ボランティアも登場するかもしれませんネ。予定からすると、すでに約1か月遅れこんでいますが、試行錯誤しながらがんばります。(奈良 環)

 

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マッピング作業の打合わせ風景

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親子ボランティアさん誕生。(向かって左側2人)

 

 

 

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