以上のさまざまの体験から得た「高齢社会の調査研究」の成果は次の三項目にまとめ、一〇月一九日、山梨文化フォーラムにて発表しました。
一. 次世代を担う子どもたちが自然にお年寄りと接する機会も持てるような教育と自発的にボランティア活動に入っていけるような環境づくり、そして職業として福祉に携わる人の人材育成の大切さ。
二. 国や地域社会の問題を自らの事として考えるように、個人の意識を改革することの大切さ。
三. 現状を認識し、課題を把握するための効率的な情報発信・情報公開の大切さ。
以上の成果を実現するために、個々人が地域で責任を持ち、支え合うことを目的とした地域責任ネットワークづくりが必要と考えました。そのためのキーワードが「コミュニケーション」です。二〇〜三〇代の今まで、高齢化について考えることもなかった我々が、さまざまな体験を通じて感じたことを生かし、自分自身、家族、地域社会の事としてとらえていけたら幸いです。