学校ボランティア
三. 成果と課題
お年寄りを前にして生徒は戸惑い、緊張、不安、拒否などさまざまな思いを抱くようである。しかし、迷いながらも懸命に交流しようと努める。その結果、人との接し方の反省点を多くの生徒が挙げるなど、体験が自らを省みる力となっていることは間違いない。
学年が進むにつれ、お年寄りの優しさ、温かさに触れ、なんとかしてあけたいという気持ちを持ってきていることが感想文等からうかがわれる。
また、この活動が全校生徒による共通体験であるという点も意義が大きく、道徳の時間や各教科の指導へとつなげることも十分可能である。
一方、残された課題も多い。
活動がマンネリ化してくるおそれがある。『八色園』の情報を全校生徒に伝え、生徒の自主訪問活動を促進させる意図もあって設立された生徒会奉仕委員会の活躍に期待したい。
教師自身のボランティア活動体験が求められるのも時代のすう勢である。体験訪問を含む職員研修の必要性を感じている。
貴重な体験を道徳の時間の指導と関連づけ、生徒の道徳的実践力を一層高めたい。そのための具体的方途を探っていく必要がある。

| (上)外の空気をからだいっぱい吸ってください。 | (下)生徒も懸命――演劇部による寸劇。 |