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「介護保険法」による介護とボランティア

「介護保険法案」は、九七年の臨時国会において可決成立するかどうか、まさに最後の山場を迎えています。

今年五月に政府原案の一部修正案が衆院を通過しました。参院でも可決されてこの法律が成立すれば、施行時期は、西暦二〇〇〇年(平成十二年)の四月が予定されています。

公的介護保険制度が開始すれば、わが国の福祉体系はこれまでと全く異なる論理と制度によって動くことになります。

当事者である要介護高齢者が、自分の介護のことは自分で決めることができるようになり、他方、介護に携わる民間企業や市民の活動を活発にしていくことになるでしょう。これに併せて、ボランティア団体・市民互助型団体などの福祉分野で活躍している団体の活動も、大きく変化しなければならなくなるでしょう。

「介護保険法」による介護とボランティアの変化を連続二回にわたって考えてみましょう。

テーマは次の点です。

? 「介護保険法」によって変わること、変わらないこと

? 要介護高齢者へのサービスはどうなるのか

以上を今回述べます。

? ボランティアや市民互助型団体(NPO)の役割

詳しくは次回に述べます。

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保険財源は公費と保険料で折半

 

 

 

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