香川県 74歳 男性
この世の中、民主主義や言論の自由は形の上だけはあるようですが、実態はどうでしょうか。人生経験の長い私たち熟年者が、その経験や年量に比例して、どんどん発言していかなければ、本当の国の活気はでません。熟年者の責任は重いです。熟年婚についても同様です。この世の中は、いわゆるマインド・コントロールでいっぱいの器のようで、その中に私たちは漬け込まれているのではないでしょうかこの世の中に一体何パーセントの人が、このマインド・コントロールに負けずに真実に向かって生きているだろうか。熟年者は余命を安っぽく過ごしてはいけません。
私は「今が青春・死ぬまで現役」という言葉が好きです。熟年者が、ここ一番、そのつかみ得た宝を発揮し、活躍して後世に示していかねばなりません。その活躍の中の表れとして、恋愛や結婚も必然的に生じると思います。愛ほど強いものはないといいます。愛と冷静さを持てば、砕氷船のように目的に向かって進むことができるでしょう。
栃木県 70歳 男性
私も七〇歳になり今年から「敬老の日」の招待者になるハメになってしまいました。
しかし、小学生の時の「遠足」気分、あのわくわくしたうれしさを感じることはできません。何となく「老いらくの寂しさ」が思われ、「先は長くない」との感慨ひとしおなものがあります。
私は、これまで「敬老の日」を私なりに「考老の日」として「老い」を考えてきました。いよいよ招待される側の「敬老の日」を迎えるにあたり、「性」もまた「生」のひとつとして「失楽園」がベストセラーになる今日ですが、私としてはカセットやCDによる「女性歌手」との二重唱を楽しんでおります。
今、市の公民館主催の「ことぶきコーラス」で、女性絶対多数―男性二割会員―の合唱に参加し、「敬老の日」や「地域音楽会」に出演させていただいております。「歌う」ことは「訴える」ことともいわれています。私は「女性歌手」との二重唱によってわが「老いらくの恋を」昇華しております。