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生徒作文より

心と心のコミュニケーション

増田 晃夫

「面倒だなあ。何でこんな事をしなければならないんだ」これがぼくのボランティアをやる前の心の中だ。しかし、ぼくのこんな考えは一回やっただけで、「ああ、次が待ち遠しいなあ」という気持ちに変わった。それは夏休みのボランティア体験学習の時である。お年寄りに昼食を食べさせる時、ぼくはとても、不安だった。しかし、一口食べさせてみて、お年寄りが喜んでくれたのがわかった。次は、このおかずが欲しいとか、水が飲みたいとかいうことが、言葉ではなく心でわかったような気がしたのだ。この時ぼくは、「ボランティアには言葉がなくても、心と心のコミュニケーションでわかるものだ」と強く感じた。

保護者の感想より

○ 福祉教育の研究校に指定されたことは、生徒会員が福祉について学び、体験するきっかけとなりよかった。家庭においても子供が体験し、育った「福祉の心」を崩さないように、家族が福祉に関心を持ったり、お年寄りがいる家庭では大切に接するなどの親の姿勢も大事だと感じた。

○ 地元に「ひまわり苑」ができて、私たちも何か関わりが持てないかと思っていたが、子供が中学に入って施設訪問があることを知り、大変良い体験だと喜んでいる。

 

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デイサービスへ到着したお年寄りの出迎え。"おっ、そこがちょっと危ないよ"とさりげなく手を添える。

 

 

 

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