企業ボランティア
取材・文/蒲田 尚史
本業のステーキランチでボランティア 株式会社 正食
(三田屋本店-東京・池袋-)
三田屋といえば知る人ぞ知るステーキの老舗、あの自家製生ハムと柔らかいステーキに魅了されている方も少なからず、おられよう。この三田屋本店-池袋-を経営されている?正食の杉浦重夫社長が、同本店の藤巻純一支配人と一緒に、六月一七日さわやか福祉財団を来訪された。「何か本業を通じて役に立てることはないでしょうか?」とのお話だった。
本業で「お役に立つ」という理念をさらに一歩進めて、社会貢献活動を実践していきたいという熱い気持ちが、言葉にうかがえた。そして「定期的に高齢者をお店にご招待し、従業員と一緒にお食事会をすることは可能でしょうか?」とのありがたいお申し出。そこでまずは、実現に向けて池袋近くの在宅福祉サービス団体や高齢者福祉施設に声を掛けてみたところ、早速に文京区立特別養護老人ホーム『大塚みどりの郷』から参加のご返事をいただいた。
初めての試みに藤巻支配人と同ホームの内田千恵子養護課長との間で入念な打ち合せを行い、そして七月一二日の土曜日、あいにくの雨の中だったが、六名のお年寄りと内田課長、そして付き添いのボランティアさん三名が三田屋本店に向かった。お年寄りはみなさん車イスなので移動時の心配もあったが、そこはホームの人たちの手際よい

お年寄りの料理を取り皿に分ける杉浦社長