生き方・自分流
地域にたくさんの友人ができると生きるのがとてもラクになります
(玄関前)戦前に建てられたという二軒長屋がハッサウェイさんの住まい。上野界隈には、こうした古い日本家屋がまだ、たくさん残っている。
墨絵画家
ジム・ハッサウェイさん(43歳)
東京・山の手線のJR上野駅から上野公園を抜けた界隈は、戦争による被災を免れたこともあって、古いお寺や昔ながらの日本家屋が残る下町情緒にあふれた地域だ。この一角にある二軒長屋に、アメリカ人の墨絵画家ジム・ハッサウェイさんは妻子とともに住んでいる。来日翌年、下町の風景に憧れてこの地にやって来た彼は、住んでみて、人情の厚さにも感激。さまざまな形で、地域の人たちとかかわりを持ちながら暮らしている彼の日常は、私たち日本人が失いかけている温かいふれあいであふれていた。
取材・文/城石 眞紀子 (通訳/前根 治子)