ひとりごと No.28
堀田 力
組織と人との関係は、永遠の課題である。
組織の意見を貫けば、人の意見は束縛され、人の意見を生かせば、時に組識の意見が歪む。
経済成長至上主義の時代、会社の組織運営は、組織の意思を絶対とする上命下服方式であった。多様な価値観の共存する時代に入り、会社運営にも、人の個性と意思を生かすネットワーク方式が取り入れられるようになった。
わが財団をはじめ、市民団体は、人の志が基本であるから、組織運営の基本原理は、ネットワーク方式である。その方式のなかでいかに組織の意思を生かしていくかが、リーダーの腕の見せどころであろう。