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Q3 「いくらぐらいの掛け金が妥当ですか?」

「どこまでの補償内容を求めますか?」との問いと合わせて得た回答は全部で81件。

■ 年/200円〜500円 24人
■ 年/〜1000円程度 47人
■ それ以上 7人
■ 原則無料 3人

コメント

「補償範囲、掛け金とも従来程度でいい」「金額は従来の範囲で種類の充実を」「賠償責任の補償により重点を」「保険料は個人ではなく公的負担。全国的なもの」等々でした。

 

「もっとPRを」という声は他にも多かった。ではなぜこれまであまりPRされてこなかったのか?

勝手に理由を考えれば、まず一つは、従来ボランティア活動そのものがあまり大衆化されていなかったという点か。活動する人が限られていたのだから、一般的なPRは必要ない。さらには、活動するにしても、今までは、大体が何らかの組織を通じて継続的に活動していた。個々人は知らなくても、組織が手続きしてくれるのであまり不便はなかった、ということ。しかし、今は世の中の事情が変わっている。前回の特集記事でも述べたように、自然な形でボランティア活動に参加する人々が増えているし、複数の活動に単発で参加する個人も多い。PRの必要性も高まってくるのは当然だ。

それとPRには逆の効用もある。つまり、「ボランティア保険」の存在を広く知らせることで、それまでボランティア活動をやっていなかった人を逆に誘い込めるかもしれないということ。むろんPRにはそれなりの費用がかかるが、これとて周知が浸透すれば加入率も上がり、お金も集まるはすだ。もちろん加入が増えれば事故件数も増えるし、事故率のアップも想定される(従来申請されなかった"潜在事故"の表面化など)が、いずれにしても、広く議論されるためにも、そろそろ「ボランティア保険」はしっかりと表舞台に姿を現す時期に来ているのではないだろうか。

 

 

 

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