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体なんだから、なるべく自由に柔軟に」という理事長の思いが込められているグループ制度。企業でいう事業部のようなものである。そして、当然ここで働く職員たちも、自由にやりたいという思いを強く持っている。いわれたことをいわれた通りやるだけなら、何を好んでこうした組織で働くことがあろう。自分の思いを実現し、かつ新しいことにチャレンジしたいと集まってきた人たちばかりだ。そうした熱い情熱を損なわないよう、しかし組織としての最低限の規律、まとまりを考え、かつ着実に成果を上げられるように全体をコントロールする、という非常にむずかしい役どころだ。具体的にはたとえば、グループの垣根を越えた事案の調整などもそうである。

そしてもうひとつ重要な職務として、理事長が語る財団の理念、夢をいかに理解し認識しながら、現実的に各グループの事業をサポートするかということである。いわば、野球でいうキャッチャー、守りを固める女房役だ。いうは易し、である。私自身こうした職務を完全に遂行できたとは思っていないが、できる限り配慮してきたつもりである。

しかし、新しく入られる方に、一度にすべてを引き継ぐのは酷というもので、その点は、今回の公募に併せて、新たに「渉外代表」を設け、対外的な一般的案件については業務の一部軽減を図ることにした。

 

最終選考、そして決定へ

五月二日と九日の一次選考の結果を、担当した三名が持ち寄り、早速検討する。候補者の方それぞれに人柄、経験、能力の点では持ち味があり、これを基準に選抜することは本当にむずかしかった。そこで先ほども述べたように、財団が依頼する職務に一番相応しいと思える人、そのために併せて当財団への理解度、高齢問題、福祉やボランティアについての関心の高さ、情熱といった指標から判断させていただいた。こうした選考のポイントは候補者、推薦者、選考委員それぞれの方に事前に紙面にまとめて配布させていただいている。

こうしていよいよ、最終的に四名の方と最終面談をさせていただくことになった。

 

 

 

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