るのか?」については依然不透明。福祉行政の柱となるプランが結果として"こうなった"では済まされないとの思いを強くしている。この点について、私の住んでいる神奈川県川崎市(人口一二〇万人)の動きを報告してみたい。
2 『川崎市高齢者保険福祉計画の中間年の報告
――総括と評価・今後の方向について――』
上記標題のパンフレットが五月のゴールデンウィーク明けに市民に向けて発表されたが、主な内容は次の通り。
(1) 市内の高齢化の状況、特養ホーム入所申請者実態調査から、二一世紀の課題
(2) 市民協議会のこと、計画における新たな理念・基本方針
(3) 二四時間三六五日型介護支援システムに向けて
(4) 自立支援・利用者本位のサービス充実プラン
(5) サービスの基盤整備
(6) 身近な地域を単位に、見守りとトータルな介護支援
この報告書と「高齢者保健福祉計画の推進状況と特色のある施策(平成九年度予算)」とを対比しながら計画の整備推進状況を見てみたい。
3 計画目標を達成できない項目について
まず在宅福祉サービスでは、デイサービスと給食サービスが特に低い達成率となっている(次ページ表1参照)。デイサービスを施設付属に頼っていては到底達成はむずかしい。中学校区一ヵ所を目標に整備を進めている「老人いこいの家」に「長寿ケアホーム」の愛称を追加して、要援護高齢者のミニデイサービス、巡回デイサービスの具体的な展開をし、健康な高齢者と虚弱な高齢者が共用する施設としていくことになった。今後は単独デイサービスセンターの検討も続けられるという。いずれにしても、実行面で多難な事態も予想される。(給食サービスはモデル事業としてスタートして民間企業者の活用で実施されつつあるが達成は厳しい状況)
次に施設サービスでは、老人保健施設と特養ホームの整備が急がれる(表2参照)。共に厚生省の平成七年度版「老人福祉マップ」全国比較では下のワーストに位置しているもの。特養ホームについては、二五施設の目標に対して二一施設の達成ができる見込み。