表紙絵から
池田げんえい/1946年神奈川県生まれ。日本児童出版美術家連盟、現代童画会会員。創作『鬼の会』同人。日本デザイナー学院講師。はり絵作家。
● 平成･東海道五拾三次
その28 ｢袋井｣
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現代出茶屋の図 | ガソリンスタンド辺り |
−お食事処−
袋井は｢出茶屋の図｣である。出茶屋とは道端に臨時に出した茶店のこと。しかしこれでは場所がわからない。だめサ気分90%で市役所に向かった。なんと、その市役所の派手なこと、ホテルのようだ。市民の血税を…と、口をとがらせてカメラを向けたがレンズにも全部は収まりきれなかった。早速、袋井のよき理解者の顔をして観光課に。するとここのお役人さま、事もなげに窓の外を指さすではないか。その先にはガソリンスタンド。出茶屋の場所がガソリンスタンド辺り?にわかに信じがたいが信じるしかなさそうだ(後に再度訪ねた時こは立派な碑が建てられていた)。
すぐ傍らに出茶屋風、掘っ立て小屋風定食屋があったのでイメージをダブらせてこれで満足した。食堂さんがんばれ!
安藤広重絵｢袋井｣(ふくろい)
青々と茂った大樹の下によしず張りの出茶屋。そこで一服する旅人たち。木からは大きなヤカンが吊され、のどかな光景だ。四方を丘で囲まれ、井戸のあるところから袋井という名前がついたという。
