れており、そしてフェーディング効果や電離層"D"層で反射される空中波として地上波との混合の影響に対処する為に非常な高出力を必要とする。
クラークバンドにおける静止衛星とその信号から、これ迄とは異なる進歩した技術が十分に得られるであろうか?
ロランのシンプルな技術は依然として存在し、そして比較的シンプルな受信機によって異なる局から一連のシグナルを受信することができる。同一受信機内の異なるシステムが勿論その構造にプラスの影響を与える。環境保護のインパクトと冗長及び補完性のあるシステムが海上における生命の安全性の向上を助長する結果となるであろう。
2000年を控えて、我々は相変わらずソリッドステートの送信機(70年代の技術)を使用するであろうか?それとも我々の時代にもっとふさわしい新しい機器を求めるべきであろうか?
高集積のエレクトロニックシステムの製造技術の進歩は著しい。その結果0.35ミクロン以下のチャンネルを持ち異なるレベルの金属処理を施し、200ピコ秒の伝播の遅れが可能で、且つエネルギーの消費が非常に小さいCMOSセミコンの製造が可能である。
このような技術は1個又は複数のDSP(ディジタルシグナルプロセシング)を内蔵するマイクロコントローラーの製造を可能にした。その内蔵DSPは受信シグナルを特殊なアルゴリズムで整理する機能を持つ。
このマイクロコントローラーは地上シグナルと空中シグナルの選別を行う機能を果たし、正確な計算された位置の座標をディスプレイすることになる。この種の統合は常に電波航法を容易に安全にするであろう。
ユーザーにとって利用し易ければし易い程、VLF(超長波)のプロバイターにとっては難題が増える。その理由は「低出力/完全統合」という現実の技術的傾向とは一致しない選択を迫られるからである。
最近、電界効果パワーセミコンダクターの実験が行われた。これは伝導状態における低チャンネルの抵抗が保証されるかどうかの実験であった。これが保証されればこのセミコンは現在、最も進歩したパワーRFロランC送信機において用いられているコントロールドダイオードデバイスの代替品となることができる。
これに似たパワー取扱いの問題が地上の無線電話や無線デレごシステムの事業放送においても存在する。
これらのシステムにおいては、ハイレベルのRFエネルギーを高い信頼性と低コストで取扱う際には実際問題として熱イオンのチューブに代わるデバイスを見つけることができないのである。
短アンテナのシステム(放射モノポールが波長の1/4以下)が信号を放送するのに伴うエネルギー損問題は近い将来に解決するであろう。
一旦この問題が解決したならば、我々は旧式の真空管送信機を新しい技術と入替えることができ、その結果ロランCのプロバイダーの新規参入を促すことになるであろう。
リビヤが廃止した局と入替えにLampedusa局が設置されたように、低コストの自動化送信局から構成される新たな配列のチェーンが海と内陸の航法の為に北アフリカの沿岸