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下表に示すとおり、第?期は1995年の当初予定より15ヶ月遅れとなっております。第?期終了時点でWAASは米国大陸全域で航空路(エン・ルート)とカテゴリー?着陸できるよう航空機の航行を支援できる予定になっております。

しかし、それにはWAAS装置に障害発生した場合運用継続のための予備装置は含まれずFAAの既存の地上システムによるバックアップが不可欠であろう。

 

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第?期作業の最大の遅延理由は、Wilcox社との契約取消しによるものである。しかし乍らさらな遅延が多分起こり得る予定で、それに関しては以下に述べます。FAAは、第?期、第?期で遅れをとり返し、WAASの最終納期を当初のWilcox社予定より4ヶ月間遅れるだけと考えています。

 

今後の費用増大と完成遅延の可能性

GAOを含めた多くの専門家は、今後のWAAS費用の増大と完成遅延につき大きなリスクがあると信じています。

最もリスクの高い分野の一つは4個の追加GEO衛星であります。WAASプログラムでは4個の衛星のリース・スペース又は専用衛星を必要とします。一部では航空機の機器に補正航行信号を送信するために追加の衛星が必要になります。このための契約は締結されておりません。

 

WAASのもう一つのリスク分野は、ソフトウェアの開発です。Hughes社がソフトウェア開発を行うこととなっており、現時点では全ての事項を満たしております。しかし、完了している作業の殆どはペーパーワーク作業です。ソフトウェア・プログラムにしてもほんの少ししか書かれておりません。Hughes社はソフトウェアはまずペーパー上でつくり上げた後、ソフトウェアのコードに容易に書き込めると信じています。

 

 

 

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