データは情報の単なるリストを構成するものではなく、目的を遂行するものである。通信規準の定義は目的の種類の定義を意味しており、もっと詳細には、変化するものを最初に分類することである。
2.6 結論
COBRAの使用のための目的の形式化には、データの構造化が必要である。このことによって、表明された要求に答える機会が与えられる。
この構造的関係によって発展性が得られる。交換するデータを1つ追加することは、変化の種類を1つとそれに関連する機能を追加することを意味している。
また、伝送線路が過負荷にならないようにしてデータ交換が出来るようにする機会を与えることにもなる。データ交換の目的は、考えられる全てのデータ(EPTO入力データその他)、ただし必要なデータのみ、を含むようにするためであると定義される。
一方、修正された情報のみを伝送するためのフィルターが作られることも予想される。例えば、船舶又はその動きについての情報を、一定時間間隔ごとに毎回送付する必要はない。これらの情報のうちの上つだけを修正すれば、発送する情報となる。
3. 提 案
3.1 データの構造化
交換することの出来るデータは、テーマごとにグループ化することが出来る。ここでは大きなグループとして次の6つを考えた。
・ 航跡
・ 船舶要目
・ 船舶情報
・ 行動
・ 環境
・ その他の情報
これらのテーマについて、情報のサブグループを考えた。例えば、位置は経度と緯度で表される。船舶の状態には、レーダーの状態、無線機の状態、推進機の状態、 ・・・・が含まれる。
データをこのように処理することは、目的のモデル化の第一歩であり、これが通信の規準を構成し、通信インターフェース作成に使われることになる。規準の定義はデータユニ