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3. 今回の調査研究で想定する発電システム

 

現在、海上保安庁が管理する光波標識は約5,000基あり、このうち約1,400基が灯浮標で、残り約3,600基が灯台、灯標等である。灯浮標は海上に設置されているため、商用電源の確保の困難と環境保全の観点から、波エネルギーを利用した波力発電装置を1965年より採用している。

今回、沖防波堤や陸上から孤立した岩礁上にある灯標等において、灯浮標と同程度の負荷条件の標識に利用する電源として、小型波力発電システムについて調査研究を行っている。その場合、灯浮標で採用している発電システムと同一のシステムを採用した方が、「維持管理の共通性の面や、開発コストの削減面からも有利である」、という結論より、今回の調査研究では想定する発電システムとして、現在灯浮標で使用しているシステムを使用することとした。

灯浮標で使用している発電システムの仕様を表-3.1に示す。外観図は図-3.1の通りである。

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